この度、北海道札幌市郊外のシャトレーゼガトーキングダム札幌に於いて「第16回日本病理学会カンファレンス」を開催させていただくことになりました。これまで犬山カンファレンス、その前は六甲カンファレンスとして親しまれている方もいらっしゃるかと思います。そのような中、2019年は涼しい夏の北海道開催となりました。
このカンファレンスは、病理学会の主催する学術集会として、総会、秋期特別総会とともに重要な位置を占めるものです。平成16年に第1回を広島で開催して以来、毎年夏、病理学研究を行う病理学会員、特に若手から中堅の会員約100名が一同に会して、2日間、一つのテーマに関して泊まり込みで討論を行うものです。
第16回は「テクノロジーの進歩とともに発展する病理学」をテーマにおき、幅広い領域の医学・病理学・生命科学に関わる最新のテクノロジーについて専門の先生をお招きし、若い会員と共に議論を深めたいと考えております。特に、人工知能、シングルセルRNA解析、メカノバイオロジー、超解像度顕微鏡、イメージング、ソフトマター、ゲル組織再生、透明化、線虫がん検査、迅速免疫染色など、病理学・医学を取り巻く最先端の科学技術について、それぞれの分野を代表するエキスパートの先生をお招きして若手病理医とザックバランに議論することを企画しています。病理学会の若手にとってもまたとない機会と思います。また病理専攻医、研修医はもとより教室に出入りする医学部学生さんも大歓迎です。夏の北海道の大自然の中、高いレベルのサイエンスを体感しながら、活発な相互交流を通じて充実した一時を一緒に過ごしましょう。
世話人田中 伸哉北海道大学大学院医学研究院腫瘍病理学教室教授